ポエム

灰色の川

美しいひとが、焦点を定めずに、
むこうを向いている。

美しいひとが、哀しい目をして
遠くを見ている。

美しいひとが、髪をあげて
何かを語ろうとしている。

美しいひとは、
皆、
遠くにいて、
つかみどころがなく
哀愁を帯びている。

BOKUも又、
美しいひとに恋をして
美しいひとを愛して
美しいひとに去られる。

そして、 BOKU達のうしろに
深い灰色の川が、
たゆまなく流れる。

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