エッセイ

吾妻山セラビ横登山ルート

標高たかだか136、2mの吾妻山。
丘みたいな山。我が家の2階からだとこんもりとした山というよりも森に見え る。
そんな吾妻山は登れば登るほど懐のふかさに驚く。

はじめは役場のPにとめて(これは違反)登ったのを覚えている。山登りで はなく階段を上がって行く感じです。帰りは吾妻山神社ルートで下山したりです。

そんなある日のことセラビの金目さんが、
「さかがみさん、うちの横の農道からも上がれるよ。地元のひとしか利用しな い道があるのよ」
「えっ!そんな道あるん?」
「私は登ったことないけど頂上までいけるらしいよ」
というわけで登山は少し齧ってきたのぶさん。むかしとったきねずかで、かずさん花にもトレッキングシューズを揃えたのだ。

なんと18分で登頂。しかもたった18分ですが充分登山気分が味わえるレッキとした登山道があるんです。のぼると丁度菜の花畑の端にでてそれはそれ は一汗かいたぶんが吹っ飛ぶ爽快さです。それを後日、金目さんに報告すると、「いつでも車停めていいですよ、さかがみさん」といってくれたのだ。

以後、勝手に車をとめて、お正月の元旦は菜の花、春は花見に吾妻山登山ル ートはとても我が家に馴染んでしまった。このお話を海の星幼稚園の先生にいうと、

「さかがみさん一度あんないしていただけますか?」ということになり、年長組はセラビ横吾妻山ルートを園外保育に使うことになったのです。その時の引率係りは当然のように僕とかずさんが引き受けたのでした。

そして昨年の北アルプス燕岳(2763メーター)に花が6才で登頂できたのも、吾妻山横セラビ登山ルートでのトレーニングの成果だと思う。