エッセイ

看板にセラピー・・・?

出産は病気じゃないのに病院の産婦人科に定期健診を受診するのが一般的ら しい。なんかもやもやして・・・。

昔は家で子供を産んだ。僕は4人兄弟で、兄以外は3人とも尼崎の産婆さん に取り上げてもらった。なので産婆さんは町のとても偉い人というか尊敬され ていた。いつからなんで産婆さんがいなくなったのかよくわかりませんが、自 分が当事者になってなんかヘンだなあと思いながら小田原の永井病院産婦人科 にかずさんと2回ほど通ったある日、二宮町を車でリサーチしていると、ふと 看板が目に付いた。セラピー・・・?。あれなんかな、ちょっとバックして確 認しますとセラビ助産院とある。 「かずさん、助産院だって」 「そうね、助産院だね」 「ココ近いなあ、ちょっとはいってみよか」引っ込み思案のかずさん 「いいけどサカガミサン、ピンポン押して」 「えっ!僕が?まあいいけど」

この日セラビ助産院の院長金目先生にお会いして、簡単な問診後、 「さかがみさん、私の携帯教えておくのでなにかあったらすぐ電話して」この 一言に僕達は直感的にここで産もうと決めたのでした。

そして予定日の12月15日を過ぎてもうんともすんともいわないかずさん のお腹でしたが、遅れること2週間、2011年12月29日の年末どさくさに花はセラビの産院ベットで産声をあげました。和歌山からかけつけていた洋 子さん(かずさんの母、つまり花のおばあちゃん)と僕は隣室でハラハラして いましたが、 「やったあ!」

2週間前から二宮にきていた洋子さんは初孫とあって大喜びです。 かずさんと花は年末年始の4日間セラビ助産院で入院して、僕はひとりでカ ワワ神社に初詣。3人分のおみくじをひいて。吉だったか・・・。金目先生と は8年目にはいったいまも親しくしていただいています。