ポエム

ふじ色の海

今、思うと
ふじ色の海は
字を知らない母の
世間体を気にした母の
色が白かった
13回忌を迎える母の
まことに いいえたイメージだったかもしれない。

青でもなく
紫でもなく
藤色の海を
こうして残すことができる仕合せを
大切にしようと
今日、1991.3.20に思った。